宇宙は自己の外側にあるのではなく、自己の内側にある・・ゆえに、我々が眺める宇宙風景とは自己の内側にある宇宙風景である。
現象学を創始した哲学者フッサールはその宇宙風景を「意識の地平」と表現した。
以上からすれば、100人の人間がいれば、その100人の内側に100通りの相対的個別宇宙が存在し、それぞれがその相対的個別宇宙に存在していることになる。
相対的個別宇宙に存在するそれぞれが、このように共通的な現実宇宙での事実経験を共有できるのはなぜであるか・・?
ライプニッツは、このような相対的個別宇宙の対応関係を「予定調和」という言葉で表現したが、しからば予定調和とは何か・・?
かくこのように私の眺める世界と貴方が眺める世界が同じであることを証明することは難しい・・・。
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