すべては存在したのであり・・かつまた、すべては存在しなかったのである。
あの人はいたのであり・・かつまた、あの人はいなかったのである。
あの時は有ったのであり・・かつまた、あの時は無かったのである。
過去の実体とは、「記憶という抽象」である。
その抽象が失われた時、過去は「有から無へ転位」する。