そんなことはなく、「この身ひとつ」のあるところにある。 この身は、その新世界のただ中にある。
孤絶を覚悟して、この身ひとつを静かに置けば、その周りに新世界は「あまねく」満ちているのである。
「旧世界」はいまや人いきれで満ち、はち切れんばかりである。 その世界で、人はいったい何を積み上げようとするのか・・・。