Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
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資本位制から知本位制へ
 従来の経済学で言う資本とは「金、土地、人」であった。だが今やこの資本は不良資産化しつつある。

 その状況はこの資本を多く集めた、いわゆる大企業の現状を眺めれば了解されるであろう。

 今後の経済学では不良資産化した従来の資本、「金、土地、人」を有効に運用する知的資産が重要になる。

 知的資産とは「知識、知恵」などの無形な資産であり、これを仮に「知本」と呼べば、今後の経済活動は有形な「金、土地、人」という資本運用から、無形な「知識、知恵」という知本運用へとシフトしていくであろう。それがまた21世紀情報化時代における経済改革の基本課題でもある。

 知本とは「知」の総量である。

 よって、これからの世界の経済指標はGNP(国民総生産量)という「金、土地、人」の資本から産出した物の生産量ではなく、その国の国民が「知識、知恵」の知本から産出した知の生産量である「国民総知産量」となるであろう。

2002.11.27

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