従来の経済学で言う資本とは「金、土地、人」であった。だが今やこの資本は不良資産化しつつある。
その状況はこの資本を多く集めた、いわゆる大企業の現状を眺めれば了解されるであろう。
今後の経済学では不良資産化した従来の資本、「金、土地、人」を有効に運用する知的資産が重要になる。
知的資産とは「知識、知恵」などの無形な資産であり、これを仮に「知本」と呼べば、今後の経済活動は有形な「金、土地、人」という資本運用から、無形な「知識、知恵」という知本運用へとシフトしていくであろう。それがまた21世紀情報化時代における経済改革の基本課題でもある。
知本とは「知」の総量である。
よって、これからの世界の経済指標はGNP(国民総生産量)という「金、土地、人」の資本から産出した物の生産量ではなく、その国の国民が「知識、知恵」の知本から産出した知の生産量である「国民総知産量」となるであろう。
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