意識するとは「言葉で考える」ことであり、宇宙の森羅万象を「言葉に置き換える」ことである。言葉とは「区別」であり、「選別」であり、「識別」であり、「分析」であり、「羅列」であり・・この経路は人間観測宇宙を「分裂」に導く。
情意するとは「形象で思う」ことであり、宇宙の森羅万象を「形象に置き換える」ことである。形象とは「統一」であり、「集合」であり、「混合」であり、「合一」であり、「積層」であり・・この経路は人間観測宇宙を「合体」に導く。
意識と情意の違いは「考える」ことと「思う」ことに還元される。それはまた「分裂」することと「合体」することに還元される。
人間意識から構築された「物質文明社会システム」は人間が「考え込んでしまう」世界であり、重箱の「隅をつつく」世界であり・・総体がひとつひとつの構成要素に「分裂していく」世界である。
人間情意から構築される「精神文明社会システム」は人間が「思いを深くする」世界であり、茫洋たる「大海に漕ぎ出す」世界であり・・ひとつひとつの構成要素が総体にむけて「合体していく」世界である。
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