宇宙の根源的な内蔵秩序とは「構造と運動の対称性」であり、運動の対称性とは「運動の循環性」に換言される。
構造の対称性と運動の循環性を区分けするものは時間の存在である。
構造の対称性とは宇宙を時間軸に「垂直に切断」した断面世界の構造であり、私が言う「刹那宇宙」と呼ばれる宇宙風景である。
運動の循環性(対称性)とは宇宙を「時間軸に添って切断」した断面世界の構造であり、私の言う「連続宇宙」と呼ばれる宇宙風景である。
時間という実在が宇宙に存在しているわけではなく、時間はさまざまなものの関数である。熱の移動作用(熱は温度が高い所から低い所に移動する)、意識の思考作用(人の意識は思考により変化する)などの作用関数として表現される。
簡略に表現すれば、時間とは万物事象の変化に対する「作用関数」である。つまり、生々流転こそが時間の本質である。
この宇宙は「時空間」という言葉で表現されているが、この時空間は「刹那空間」と「連続空間」で構成されている。
例えて言えば、刹那空間とは「1枚の写真の世界」であり、連続空間とはその写真が幾枚も重ねられた「1巻の映画の世界」である。映画は1秒間に24コマの写真を連続的にフローすることにより、静止した写真画像が動きのある映画画像に変換される。
構造の対称性と運動の循環性をともに付帯するものを、この宇宙の中に探すと「波動」に行き着く。波動の4次元時空間的(空間の3次元と時間の1次元)な表現とは時間軸に添った螺旋運動メカニズムである。
この螺旋運動メカニズムの中に構造の対称性である「普遍的な基本形状である□」と運動の循環性である「普遍的な基本循環数である4」が内蔵秩序として内在しているのである。
(※詳細は私著「Squarefour」を参照)
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