創造者とは意識する者であるが、ではその意識はどのように制御可能であるのか。意識が物質を抽出し投影するとは、意識が制御されなければ、あらゆる困惑する物体や現象や事件等々を現実空間に発生させることを意味する。
これらは歴史を鑑みれば明らかに了解される。
シーザーが意識したもの・・クレオパトラが意識したもの・・アレキサンダー大王が意識したもの・・秦の始皇帝が意識したもの・・ジンギスカンが意識したもの・・信長が意識したもの・・リンカーンが意識したもの・・ヒトラーが意識したもの・・等々。
これらの歴史的事実は、みな創造者である彼らが意識したものがこの宇宙に現実として抽出され投影された実在である。
これらの意識はいかように制御されたのか・・?
創造者自身にその制御が可能であったのか・・?
歴史学者はそれを問う。しかし、彼らはこの宇宙に象出した「事実の記述」のみに奔走し、如何にその象出が制御可能であったのかには多く言及しない。
ヒトラーの意識が如何に制御されたのか・・?
クレオパトラの意識が如何に制御されたのか・・?
三島由紀夫の荒ぶる魂は如何に制御されたのか・・?
それは単に、彼らの背負った「遺伝子DNAの自己表現」であると言ってしまったのではあまりに短絡である。
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