今、その外側をどうやって調査するかというと、スペースシャトルだとかいろんな手段で成層圏に望遠鏡なんかを置いて、うんと遠くまで見るんですね。
宇宙だと遠くを見るということは過去を見るんですね。
太陽の光が地上に届くまでに8分かかるんですね。今太陽を見ても、あれは8分前の太陽なんですよ。
夜、白鳥座だとかいろんな銀河が見えますが、あれは何億光年かかかって、つまり何億年かかかってようやく地球に到達した光を見ているんですね。
ですから遠くを見るということは過去を見るということなわけです。
例えば、この前にいる人(会場前列にいる人)よりも遠くにいる人(会場後列にいる人)の方が私は過去を見るんですね。近くを見るということは現在に近い時間を見て、遠くを見るということは過去を見ているんですね。
我々は同じ時間を見ているというんですが、これは正確に言うと太陽は8分前の太陽を見ているわけですね。星は何億年前の星を見ているし、10キロ(Km)先にいる人は若干前のその人を見ているわけですね。
そうするとこの時間っていうのは、宇宙の中ではごちゃ混ぜになっているわけですね。
ですから、時間っていうのもよくよく定義しないと、「どこの時間だ」ということになるわけですね。
皆さんぐらいな時に非常に大きな疑問であった宇宙の果てだとか、あるいは時間の始まりと終わりだとか、今私なりに解釈すると、こんなように解釈しているわけです。
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