数学者で広中平祐さんっていう人がいるんですが、この人が数学のノーベル賞っていわれるフィールズ賞っていうのがあるんですが、日本人でフィールズ賞をとった数学者ですね。
広中さんが数学とは「何だ」と言ったときに、つまり地面に映った影を見て、その影を投じた物体を証明することだよと。
つまり我々は宇宙の影しか見せてもらえないんだと。だからその影を映した実体が何かを証明するのが数学であると、こう言うわけですね。
ですから単純にこういうなんかこのような影が地面に映っていますね。
糸が絡まったような絵を描く(板書)
この地面に映った影、これは何ですかと。この影を投じたのは何ですかと、これを証明するのが数学なんですね。
わかんないですね、これ。ジャングルジムなのか、あるいはジェットコースターなのか、あるいはクモの巣なのかわかんないわけですね。これを調べるわけですね。特異点の解析で有名っていう人なんですね。つまりその広中さんっていうのは特異点解析でそのフィールズ賞をとった人なんですが、こういったところ→(線と線が交差した箇所を指して)を調べるわけです。これを数学的に調べると、どうもこの交点は若干この平行にずらしてこうなっていると。このところが今度は下になっているというようなことを説明していくんですね。そうするとどうもこれはなんかジェットコースターみたいだと。ジェットコースターであると説明するのが数学なんですね。
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