本題に入っていくわけですけども、まず技術開発もそうですし、宇宙の追求もそうなんですが、まず真理というものを追求していかなくちゃいけない。
今皆さんも学校で真理を追究しているわけですけども、真理というものは一体どういうものかということをしっかりと考えておいて、それから開発なり勉強していかないと、せっかく勉強したことが後になってみたら実はそうでなかったというんでは、まあ悔やんでも悔やみきれないということだと思いますので、その真理というものは一体いかなるものかということをまず最初にお話したいと思います。
私が考えるに真理というのは2つある。真理が2つあるというのはおかしな話なんですが、まあ私が考えるには2つある。
1つは絶対的真理というもの。もう1つは相対的真理。(板書)
左側の絶対というのは、まあやっぱり絶対ということですね。相対っていうのは比較的に考えるという意味での相対。絶対的真理というのは別名、科学的真理なわけですね。相対的真理っていうのは、私がいう社会的真理というわけです。
絶対的真理というのは、もう絶対ですから、例えば氷でお茶は沸かない。それは当然なわけで、これは100年経っても200年経っても、氷でお茶は沸かないっていうことは変わりなく、氷でお茶は沸かないわけです。
しかし、社会的真理っていうのは、これは多数決の真理なもんですから、時によって変ってくる。極端にいうと、今、女性はスカートをはく。しかしこれが100年経ったら、今度女性がスカートをはかなくて男がスカートをはくということになるかもしれない。今は髪の毛を染めることは悪いと、ちょっとこちらの学校はよくわかりませんけども、悪いということが、100年経ったら今度はいいということに変るかもしれない。つまり、時代だとか社会の状況によって変ってくる真理ですね。これを相対的真理と私は言っているわけです。
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