Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知のワンダーランドをゆく〜知的冒険エッセイから
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動と静
 動が「積極的」であり、静が「消極的」であるかは一概には言えない。
 機が至らぬ状況での動とは、手の内の暴露であり、顕れてしまったエネルギは消滅するしかない。動の有効性は機が至った時の「刹那」での行使にあり、これにより事の勝敗は決する。
 機が至らぬ状況での静とは、計り知れないエネルギを秘めている。静の有効性は機が至るまでの「継続」での行使にあり、この行使により事の勝敗は決する。
 つまり、事の成否は、機に応じた動と静の「調和」にある。事を急いだからとて、またゆっくりしたからとて、それによりどうなるものでもない。
 また、機とは天・地・人の「三つの気」が一点に集まった瞬間であり、その機を見極めて、動と静を選択的に行使すれば、事は自ずと成るのである。
 天・地・人の三つの気が一点に集まる現象とは、時代の潜在エネルギ(ディオニュソス的意識エネルギ)が、ある日、ある時、突如として顕在エネルギ(アポロン的意識エネルギ)に昇華し、とある時空風景を象出させようとする現象である。これは以前に述べた、「直観的場面構築」、「歴史的場面構築」のメカニズムに他ならない。
 さらに、それはまた熱物理学者イリヤ・プリゴジンが提示した「自己組織化」、生物学者ダーウィンが提示した「突然変異」等々の現象と等価である。
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