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ビジョンウィンドウから眺める信濃の四季

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馬場家住宅(重要文化財) / 長野県松本市
ここだもさわく
 重要文化財に指定されている馬場家古屋敷は野鳥のさえずりの中にあり、万葉歌人、山部赤人の「み吉野の 象山の際の 木末には ここだもさわく 鳥の声かも」の歌が思い浮かんだ。11月末ともなると訪れる観光客の姿も途絶え、屋敷の周囲には静かなたたずまいが醸し出されている。散歩の途中であろうか、リュックを背負った老人がひとり松の木立の下で休んでいた。曇り空の下に広がった日曜午後2時の時空間である。
※)馬場家の伝承によれば、武田信玄の家臣馬場美濃守信春の縁者が先祖とされ、天正10年(1582)頃この地に住みついたとされている。馬場家は屋号を「古屋敷」といい、江戸時代には広大な田畑を所有していたほか、高島藩主・諏訪氏と親密な関係を持つ特別な地位にあったという。平成4年(1992)に、現在の当主である馬場太郎氏が、屋敷地の西半分とそこに建てられていた主屋などの建物を松本市に寄附し、松本市が復元修理工事を行ない、平成9年(1997)に松本市立博物館の附属施設として開館したとのことである。
文・撮影 / 柳沢 健
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