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ビジョンウィンドウから眺める信濃の四季

窓の向こうに世界が見える〜信州つれづれ紀行から
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大町ダム(1) / 長野県大町市
武骨で衝立のごとく
 天竜川水系小渋川に架けられた「アーチ式コンクリートダム」の小渋ダムの優美なフォルムとくらべ、信濃川水系高瀬川に架けられた大町ダムは、みるから武骨で衝立のごとく佇む「重力式コンクリートダム」である。国土交通省直轄の多目的ダムであり、ダム湖の名は龍神湖である。着工/昭和47年、竣工/昭和60年、13年の歳月が費やされている。
 訪れた日の高瀬渓谷の紅葉は、いまだ時期尚早であり、到着した時刻の陽射しも撮影には不向きな逆光であった。しかしながら北アルプス後立山連峰山頂から龍神湖に降り注ぐ午后の陽射しは、斜光となってやわらかく湖面にリフレクトし、ダムの天端には気持ちのいい風が渡っていた。振り向いて目を下流域に転ずれば、遠く大町市街を望むことができる。かって氾濫を極めた高瀬川であったが、このダムによって治められ、流域に住まう人々に安らぎの日々が訪れたのである。
文・撮影 / 柳沢 健
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