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未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事

信州つれづれ紀行 / 時空の旅
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松本城の桜 / 長野県松本市
開花は突然に
 一気に訪れた暖気で開花はあっという間のことであった。 その速さに観光客も間に合わず公園はこの時期にしてはいつになく空いていた。 訪れた日が満開であったのは「単なる僥倖」であった。 久しぶりの「松本城と桜」の風景を人影を気にせずに撮ることができた。
 松本城は戦国時代末期、石川数正の築城以来、400年以上の時を経た国宝の城であり、壁面が黒色であることから別名「烏城」と呼ばれる。 ちなみに国宝の城郭は姫路城、彦根城、犬山城、松本城、松江城の5つである。 城主は数正以後、小笠原氏、戸田氏、松平氏、堀田氏、水野氏と変わり、寛永期に戸田氏が志摩国鳥羽から来て6万石で在封し9代続いて明治維新を迎えた。 鄙の地にたたずむ城塞ではあるが近年は外国からの観光客で賑わいをみせている。

2018.04


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