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未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事

信州つれづれ紀行 / 時空の旅
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国宝 松本城 / 長野県松本市丸の内


天 守


掘 割 (北面)


花見の宴


掘 割 (東面)
城の春
 なかなかに春は来ないと思っていたがあっという間の開花であった。開花が満開と重なって晴天の土曜の昼下がりは東西南北いたるところが見頃を迎えていた。どこへ行くかも躊躇するほどであったが、やはりここは松本城の桜であろうと足を向けた。城の周りは1年1度の華やかさに包まれ、多くの花見客で賑わっている。
 松本城は五重六階の天守としては日本最古のもので国宝である。漆黒の天守の様から別名烏城とも呼ばれる。豊臣秀吉の大坂城が黒で統一されていたことを見習って、松本城を築城した石川数正が秀吉への忠誠のしるしとして、かく漆黒にしたと言われている。それから400年の歳月が城郭のうえを経過したことになる。見あげる城の春は胡蝶の夢のごとくまどろんでいるかのようである。
2016.04

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