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未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事

信州つれづれ紀行 / 時空の旅
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紅葉の長円寺 / 長野県茅野市玉川穴山
空海の息吹〜その形象の意味とは
 真言宗智山派清龍山「長円寺」は11月上旬の数日間、色鮮やかな真紅に装われた見事な楓の紅葉に覆われる。その風光を求めて訪れた多くの人々で境内はひとしきりの賑わいに満たされる。訪れるのは初めてであった。冷たい小雨がそぼ降るあいにくの天候であったが雨傘をもった多くの参詣客の姿があちこちに垣間見られた。
 境内には「石仏百体観音」がある。石仏百体観音は全国に広がるお寺に代わってここにそれぞれの観音様が置かれ、全国を巡礼しなくても、この地の石仏百体観音様にお参りすることで全国のお寺をお参りしたのと同じ功徳があると言われている。以前は参道にあったこれらの観音様は明治の世に今ある睡蓮池のほとりに移され、参道には代わって楓が植えられたという。
 これらの楓は本山が高野山から京都東山の智積院に移った折に長円寺の第15世祐慶住職が京都本山に修行で登った際に見事な楓の存在を知り取り寄せたものであるという。以来100年の歳月を経て大木となった楓はその紅葉の見事さが全国に知られるところとなり、今では多くの人々がその紅葉を見に訪れるようになったという。
 日本最古の大学と言われる「綜芸種智院」を創始した「アートディレクタ」でもあった弘法大師空海の息吹は「このような形象」をもって山深いこの地にも息づいている。

2017.11


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