Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
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核心に至る道
 物事の混乱を的確に解決するには、余計な夾雑物を排除し、意味のない虚飾を剥ぎ取り、もって問題の核心に至る道を、真理と真実に即して、躊躇することなく、選択することにある。 迷いは常に余計なことを考え、軽挙妄動するところから生まれる。 巷間を騒がせている 「忖度」 などはその代表であろう。 そう考えると現代社会ではその大半が問題の解決には不要な余計なことで占められているようにみえる。 これでは問題の核心に至るどころか会議は踊り小田原評定(※)に逸してしまう。 核心となる真理や真実は評論家が語るほどに多くはない。 偽言と忖度に惑わされていては何も解決しないし、何も生まれない。
※)小田原評定
 豊臣秀吉の小田原征伐のとき北条方の和戦の評定が容易に決定しなかったところから 「長引いて容易に結論の出ない会議や相談」 を揶揄する例えとして用いられる。 その意味は、多くの人が集まって話し合いや相談をしているが、時間ばかりかかってなかなか結論がでないこと。 また、その話し合いの内容の低さを皮肉ること。 等々。

2018.09.14


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