Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
Turn

ホロニック(3)〜知的ツールへの展開
 「ホロニック」 から生まれたOS(Operating System)が 「ものづくりのための知的ツールシステム」 である。 このツールシステムは言うなれば 「Hardware の OS」 であって、ものづくりのための 「アイデアの発見と運用」 を目指したものである。
 システムの構成にあたっては、ツールの体系画面から適用する課題に関係しそうな知的ツールを個別に選択、繰り返し動作再生させることで、課題解決のためのアイデアが自ずと発見されるよう工夫されている。 また体系化された各々の知的ツールは互いに対称性をおびるとともに 「ホロニックなネットワーク」 を成しているため、体系画面から複数の知的ツールを同時に選択、繰り返し動作再生させることで、複数の知的ツールを組み合わせた 「新たなアイデア」 を着想し発見することができる。
 「ホロニックなネットワーク」 とは、どんな部分にも全体の動向がふくまれているような関係にあるひとつの 「部分=全体系」 のことである。 ここでは知的ツールシステムを構成する個々のツールにシステム全体がもつパフォーマンスが入れ子状に内蔵されているとともに、相互に連携していることを意味している。 私たちは部分(細部)と全体を同時に見ることはできないが、ホロニックなシステムでは両者の応変を同時にとらえることが可能なのである。

2018.06.12


copyright © Squarenet