Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
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手筋は臨機応変
 あちらもこちらも煮詰まってどうにも行き場所がない。球形の荒野はついには行く場所とてない荒野となってしまったのか?
 だがそれは「現象世界」ではという条件つきである。対極にある「心象世界」はいまだ未開の荒野のように観える。現象世界が心象世界の投影であることをもってすれば、行き詰まってしまったようにみえる現象世界とて、いまだ未開の荒野なのである。
 解決の道はその手順にある。煮詰まってしまった現象世界を拓くには、まずもって心象世界を拓かなければならない。
 それを人気急上昇中の将棋に例えれば、先手が心象世界で後手が現象世界ということになる。もっともその先手によって煮詰まった状況が拓かれ戦局が乱戦状態ともなれば、心象世界もまた現象世界の投影であることをもってすれば、あるいはその手順が交代して、先手が現象世界で後手が心象世界ということもありうる。
 畢竟如何。 手筋は戦局に応じて臨機応変ということであろう。

2017.07.05


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