Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
信州つれづれ紀行 / 時空の旅
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安曇野遠望 / 長野県松本市
カリヨンの鐘の音
 この丘(高台)からは安曇野を中心にした松本平と北アルプスを一望することができる。そしてこの丘のある森は、以下のような経緯を経て創られた。以下はこの森の入口に掲げられた「案内板」の記載である。
「いのちと平和の森」とは
 この森は、平成20年4月「新老人の会」会長、当時96歳現役医師の日野重明先生の提唱、記念植樹によって、この地に発祥しました。私たちは生きる歓びに自分のいのちを輝かせる義務があります。精一杯生きた証を一本の樹に託し植樹します。地球の安心に満ちた未来と世界平和、そしてこどもの幸せを強く願う森として次世代に受け継ぎます。平成21年には松本市制百年記念式典のご縁を得て指揮者小澤征爾さんの記念樹も植えられました。この森には心ある大勢の方々から託されたいのちの樹が育ち、それを自らの意志で守り育くむ願いを日本アルプスに祈る鐘の音を森に響かせることができます。この森から広く世界中にこの様式の森が普及していくことを願って止みません。
平成22年 春 NPO法人いのちと平和の森
 この丘からは眼下に赤い屋根と白い壁をもつ「県立こども病院」を望むことができるが、その病院の高さ37mの時計台から美しい音色を響かせるカリヨンもまたこの法人から寄贈された。それは「病院で頑張っている小さな命にカリヨンの音色を聴いてもらうことから、この森が始まる」との思いからだという。そしてまた、そのカリヨンに使われているのと同じ鐘がこの森にもあって「退院する子供が森に来て鐘を鳴らしてくれれば、その音が病院にまで届く。鐘が響き合うことで、まだ病院にいるみんなを励ましてくれる」との思いからであるという。

 丘からの安曇野の眺めはもちろん素晴らしいが、その安曇野の広大な空間を渡って蒼穹へとのぼっていく 「鐘の音」 はさらに素晴らしい。
2010.11

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