Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
信州つれづれ紀行 / 時空の旅
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八島湿原 / 長野県諏訪郡下諏訪町
あざみの歌 再び
 ここ数日続いた雨降りの後に訪れた晴天ではあったが、山頂の天候はめまぐるしく変化し、撮影には難しい日和りであった。湿原を一周する遊歩道をめぐりながら、雲間からもれた一瞬の陽射しを狙って撮影した。一周、約3.7km(90分)の道のりとのことであったが、木張りの遊歩道は歩きやすく、それほど遠いとは感じなかった。ただ今年の高温異常気象のためか、この湿原を代表する肝心の「アザミの花」が枯れてしまっていたことは残念であった。/ 山には山の 愁いあり 海には海の 悲しみや まして心の 花園ぞのに 咲きしあざみの 花ならば /の詞で有名な「あざみの歌」は、戦後下諏訪に身を寄せていた横井弘が、ここ八島湿原で作ったものであり、湿原の入り口にはその歌碑が立っている。
2010.9

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