老齢化社会が進んでいる。　若者の姿が多くの老人の姿で覆い尽くされていく。　成長が鈍化した日本におけるせめてもの成長産業が老人関連ビジネスであるとは時代も様変わりしたものである。　かって古生代（約 5億 7000万年前〜約 2億 5000万年前）に生息した三葉虫が絶滅した原因が三葉虫自らの大繁殖にあったことを「根源的原因（第476回）」と「繁栄の代償（第673回）」で述べた。　そこでの首題は三葉虫を襲った絶滅へのメカニズムが急激な人口増加を続ける人類社会にも相似的に適用されるのではないかとする危機感であった。　そこでは漠然たる人口増加を問題にしたのだが、さらに思考を先に進めるとその人口増加の内容に想到する。　冒頭に掲げた若者を老人が駆逐していく老齢化社会の進展である。