Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
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昨日、悲別で

 「昨日、悲別で」・・倉本聰脚本によるTVドラマ、1984年に上映。北海道の歌志内市と上砂川町(ドラマの中では架空の街悲別町)と東京を舞台に、仕事を求めて東京に出た若者と、故郷に残って地元で働く若者の心の交流を描いたとある。

 私は、このドラマを見たわけではない。ないが・・しかし、「昨日、悲別で」という短い言葉の列は、それにしてすでに、一巻の哀感のドラマであり、一幅の寂寥の絵画である・・その哀感と寂寥に魅了され・・知らず、その世界に引き込まれていく・・。

 片雲が高く飛び・・澄んだ碧空の下には広大な原生林の森が広がっている・・その森に囲まれた、ささやかな小さな街・・昨日、悲別で・・いったい何があったのか・・・。

 そこには・・今はなき、なつかしき日本の原風景がある。


                      続 「昨日、悲別で」(第816回

2005.8.09

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