Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
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過去の実体

 すべては存在したのであり・・かつまた、すべては存在しなかったのである。

 あの人はいたのであり・・かつまた、あの人はいなかったのである。

 あの時は有ったのであり・・かつまた、あの時は無かったのである。

 過去の実体とは、「記憶という抽象」である。

 その抽象が失われた時、過去は「有から無へ転位」する。

2004.3.24

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