Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
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なぜの最終解答
 なぜを突きつめると、最終的にはニヒリズムに帰着する。

 なぜ生きるのか・・? なぜ仕事をするのか・・? 等々。

 これらの「なぜ」を人は常に問いつめずにはおれないが、ようようその答えらしきものに到達し、その答えを口にしたとたん、「だがしかし」と、再び「次のなぜ」を問わずにはいられない。

 してみると、これらの「なぜ」には、最終解答が存在しないようにも考えられる。これらの「なぜ」は、あるいは「人生の余興」のようにも思えてくる。

 人が仕事をするのは、何も理由があってするのではなく、人が生きるのは、何も理由があって生きるのではなく、「ただ仕事をして」、「ただ生きている」という解答が、実は最も「現実的」なものなのではないか・・と思えてくるのである。

2003.5.29

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