Linear 長野県穂高東中学校にての講演(2003.12.02)より

宇宙の構造とメカニズム
Turn

(23)集中力を高める

 最後に、今後技術者を目指す皆さんに参考になることを一言ぐらい言わないと。私がここで話した意味がないと言われそうなんで・・。

 技術開発者にむく人は「どんな人か」とよく聞かれるんですが、これは非常に難しいです。

 一言で言うと、要領のいい人っているんですね。例えば修学旅行なんかに行くと、ご飯の時になると、いち早く机に座っているっていうような要領のいい人がいますけども、こういう人は逆に要領の良さが、かえって開発にはむかないわけです。

 ですからみんな席についているのにひとりだけいない。どうなっているんだっていってみんなで探したら、防波堤でひとり海を見ていたというような彼の方が、実は開発にむくんです。

 一日「ボーっと」花を見ているような子供ってよくいますけども、そういう子供の方が実は開発にはむくと思います。

 私の例で話しますと、開発の時には集中力っているんですけども、皆さんの勉強も集中力なわけで、集中力のない状態で5時間勉強しようが、10時間勉強しようが、あまり効果がでないわけですね。

 ですから集中力を高めるということが非常に大事なわけです。

 開発も同じでして、開発のとき、ものを考えますね。すると5分ぐらいかなって思って時計を見ると2時間ぐらい経っているわけです。つまり、かなり集中しているわけです。

 集中して何かを考えているという中で、はじめて発見されるんです。

 今は危なくてあまりしないですけども・・私の事務所は豊科にあるんですが、家が松本なもんですから、何ていうんですかね、田沢の駅に向かって行って、左に折れて、次に右に折れて、大口沢っていうところを入って、松本に行くんですけども・・あるとき、若い頃ですが開発の考えごとをしていまして、田沢に行くとこまでは覚えているんですけども、そこを左に折れた途端にもう集中しちゃってるわけですね。

 真っ直ぐ行っちゃったんですね。気がついたらもう山清路(松本市と長野市の中間)なんですね。俺すぐ田沢を右に曲がらなくちゃいけなかったのに、山清路まで来てしまったと思って、Uターンして戻ってくるんですが、えらい時間がかかるんですね。
 そうするとその間、私はなんか信号で止まっているんですけども、よくもこれだけ何も気がつかずにそこまで車を運転していたなと思うぐらいなことがありました。

 今は危ないからそんなことはしませんけども。
 つまり集中するということですね。物事、集中するということは勉強の上でも大事ですし、今言ったように開発の上でも非常に大事であるというふうに思います。

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